30歳女性の平均年収は？業種・職種・雇用形態・地域別に徹底解説

「自分の年収は、30歳女性の平均年収と比べてどうだろう？」

「30歳を節目に、昇進や転職を考えた方がいいのだろうか？」

「年収を上げたいけど、どんな方法があるのかわからない」

このようなお悩みをもつ女性に向けて、この記事では以下の内容を解説します。

• 30歳女性の平均年収
• 30歳女性向けの年収アップ方法紹介

今後の年収アップやキャリア形成に役立つ内容を解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

30歳女性の平均年収は？全体と項目別の平均を解説

30歳女性の平均年収は、いくらなのでしょうか。

dodaの調査によると、2021年時点の30歳女性の平均年収は365万円でした。

この章では、雇用形態や業種、職種などの項目別に、30代女性の平均年収を解説します。

雇用形態別 30歳女性の平均年収

厚生労働省の調査によると、雇用形態別に見た30代女性の平均年収は以下の通りです。

	正社員・正職員	正社員・正職員以外
30〜34歳	258万6千円	199万4千円
35〜39歳	274万5千円	197万4千円

（引用：令和３年賃金構造基本統計調査）

業種別 30歳女性の平均年収

厚生労働省の調査をベースに、業種別に見た30代女性の平均年収を一覧表にしました。

業種	30〜34歳	35〜39歳
建設業	244万3千円	246万2千円
製造業	219万円	226万2千円
電気・ガス・熱供給・水道業	287万1千円	322万1千円
情報通信業	298万円	324万9千円
運輸業、郵便業	233万8千円	236万8千円
卸売業、小売業	242万2千円	251万6千円
金融業、保険業	274万2千円	293万4千円
不動産業、物品賃貸業	248万5千円	265万円
宿泊業、飲食サービス業	221万9千円	231万円
医療、福祉	255万5千円	265万8千円

（引用：令和３年賃金構造基本統計調査）

年収図鑑では、業種別に30代女性の平均年収を会社ごとにチェックできます。

年収図鑑で30代女性の平均年収ランキングを見る

職種別 30歳女性の平均年収

dodaの調査をもとに、職種別にみた30代の平均年収と女性の平均年収を一覧表にしました。

職種	30代平均年収	女性の平均年収
専門職（コンサルティングファーム／専門事務所／監査法人）	627万円	514万円
企画／管理系	524万円	438万円
技術系（電気／電子／機械）	470万円	364万円
技術系（IT／通信）	502万円	385万円
営業系	494万円	374万円
技術系（建築／土木）	449万円	358万円
金融系専門職	504万円	367万円
技術系（メディカル／化学／食品）	420万円	353万円
クリエイティブ系	396万円	339万円
事務／アシスタント系	346万円	318万円
販売／サービス系	359万円	295万円

（引用：平均年収ランキング）

年収図鑑では、職種別の30代女性の平均年収を、会社ごとにチェックできます。

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学歴別 30歳女性の平均年収

厚生労働省の調査によると、学歴別に見た30代女性の平均年収は以下のようになります。

	高校	専門学校	高専・短大	大学	大学院
30〜34歳	212万円	244万5千円	239万5千円	275万5千円	325万9千円
35〜39歳	216万円	259万2千円	255万1千円	298万2千円	395万5千円

（引用：令和３年賃金構造基本統計調査）

地域別 30歳女性の平均年収

平均年収は、地域によっても差があります。dodaの調査から、主要な都道府県別に女性の平均年収を一覧表にしました。年齢で分類されてはいませんが、参考にしてみてください。

都道府県	女性の平均年収
東京都	383万円
神奈川県	352万円
大阪府	328万円
愛知県	329万円
福岡県	315万円
北海道	313万円
沖縄県	297万円

（引用：女性の平均年収ランキング 都道府県別【最新版】）

30歳女性の手取りの目安は？

dodaの調査によると、30代女性の平均年収は365万円です。その場合、手取りはいくらになるのでしょうか。

税金・保険料シミュレーションによると、年収365万円の30代女性の手取りは以下のようになります。

	年間	1ヶ月あたりの金額
所得税	7万3,700円	6,141円
住民税	15万7,400円	1万3,116円
厚生年金	32万9,400円	2万7,450円
健康保険	17万6,580円	1万4,715円
雇用保険	1万8,250円	1,520円
手取り収入	289万4,670円	24万1,222円

（引用：税金・保険料シミュレーション）

上記から、30歳女性の手取りは、月あたり24万円前後が目安だと言えます。

30歳で年収アップしたい女性におすすめの6つの方法

今よりも年収を上げたい、キャリアアップしたいと考えている30歳女性に向けて、おすすめの方法を6つ紹介します。

• 現職で昇給・昇進する
• 現職で部署移動する
• 正社員を目指す
• 転職する
• 副業する
• 起業する

今後のキャリア形成のために、ぜひ参考にしてみてください。

現職で昇給・昇進する

1つ目は、現職で昇給・昇進するという方法です。

リーダーやマネージャー、管理職、役員に昇進すれば、年収がアップする可能性が高まります。

昇進を目指す際には、現在の会社で女性のリーダーや管理職、役員がどれくらいいるか確認するのがおすすめです。自分にとってキャリア形成しやすい環境かどうか、チェックすることが重要です。

また、会社内での評価を高めて昇給を目指すという方法もあります。

仕事で成果をあげて実績を残していれば、会社の評価基準にしたがってグレードがあがり、給料が高くなるでしょう。インセンティブが支払われる職種の場合は、高い成果を上げて高額インセンティブを狙うのも1つの方法です。

会社の昇進・昇給制度と、給料がどれくらい上がるのかを今いちど確認しておきましょう。

現職で部署異動する

2つ目は、現在の会社で部署異動するという方法です。現在の職種よりも給料の高い職種や部署に異動すれば、年収アップの可能性があります。

異動を検討する際は、以下の項目を確認しておきましょう。

• 希望する部署、職種の給料
• 異動可否の基準、条件
• 異動した部署での女性のキャリアパス

異動したあとは、自分がその職種、部署で成果を出せるかどうかが重要になります。年収だけではなく、仕事内容ややりがい、自分の適性も視野に入れて慎重に検討しましょう。

正社員を目指す

現在、正社員以外の雇用形態（アルバイト、パート、契約社員、派遣など）であれば、正社員を目指して年収を上げるという方法があります。

厚生労働省の調査では、正社員とそれ以外の雇用形態で、30代女性の平均年収に約60万〜80万円の差があることがわかります。正社員になることで、いまよりも年収をアップできる可能性があり、今後のキャリア形成にも役立ちます。

正社員を目指す際は、現在の会社で正社員登用の制度があるかどうか確認してみましょう。制度がある場合は、登用の条件や評価基準、給料について確認してみるのをおすすめします。

現在の会社で正社員になるのが難しい場合は、転職するのも1つの方法です。希望する職種や業種で、正社員募集の求人が出ていないかチェックしてみましょう。

転職する

現職で昇進・昇給が見込めなかったり、キャリアを形成しにくい環境だったりする場合は、転職するのも方法の1つです。

同じ職種で転職するのであれば、これまでの職務経験でスキルが身についているので、年収アップ転職しやすいです。

他の職種や業種に転職する場合は、未経験での採用となるので年収が下がってしまうこともあります。希望の業種や職種についてよく情報収集し、自分が持っているスキルや経験をどのように活かせるか考えてみるのがおすすめです。応募先企業で貢献できることを、面接や応募書類でしっかりとアピールしましょう。

転職する際は、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントを利用すると、以下のようなサポートを受けられます。

• 非公開求人を紹介
• スキルや経験にマッチする求人や、非公開求人の紹介
• 面接対策や書類添削などの選考対策
• 先行日程の調整
• 給与交渉の代行

1人で転職活動を行うのは大変なことも多いですが、転職エージェントを利用することで専門家によるサポートを受けながら効率良く転職活動が行えます。給与交渉も行ってくれるので、提示された年収に納得が行かない場合は、エージェントの担当者に相談してみましょう。

おすすめの転職エージェント：リクルートエージェント、Type女性の転職エージェント

転職活動の際は、応募先企業での女性のキャリア形成について確認するのがおすすめです。

• 女性社員の数
• 女性役員、管理職の数
• 育休や産休の制度、職場復帰の割合

上記についてデータを公開している企業もあるので、公式ホームページをチェックしてみましょう。データがない場合は、面接官に質問するか、転職エージェントの担当者に聞いてみるのも1つの方法です。

副業する

現職での昇給や転職以外に、副業をして収入を増やすという方法があります。興味のある仕事やチャレンジしてみたい仕事があれば、副業として始めてみるのがおすすめです。

副業の例としては、以下のようなものがあります。

• カウンセラー
• コンサルタント
• コーチ、アドバイザー
• エンジニア
• クリエイター（ライター、デザイナー）

本業と両立するためにも、最初は小さく始めてみて、徐々に仕事量を増やすのがおすすめです。また、副業の収入が年間20万円を超えた場合は確定申告が必要となるので、忘れずに申告しましょう。

起業する

起業して経営者となり、年収をアップさせるというのも1つの方法です。男女共同参画局の調査では、2017年時点で起業家のうち34.2%が女性でした。起業家の約3人に1人が女性という計算になります。

起業の例として、以下のようなものがあります。

• カウンセラー
• コーチ、アドバイザー
• スクール
• 美容系サロン
• 会計士
• 税理士
• 行政書士
• コンサルタント

副業でデザイナーやライターなどの副業をはじめ、軌道に乗ってからフリーランスとして独立するという方法もあります。うまくいけば会社員のころよりも高い年収を得られる可能性もありますが、もちろんながらリスクもあります。

起業や独立をする際はしっかりと情報収集をして、慎重に検討しましょう。

まとめ

30歳女性の平均年収は、2021年時点で365万円でした。（出典：doda）月ごとの手取りの目安は、約24万円です。

年収アップのためには、現職で昇進したり、より給料の高い会社へ転職する方法があります。ほかにも副業や起業などの選択肢があるので、ぜひ検討してみてください。

転職の際は、年収図鑑で業種や職種別に30代女性の平均年収をチェックし、参考にしてみてください。キャリア相談や求人紹介などのサービスを希望する場合は、転職エージェントの利用がおすすめです。（おすすめの転職エージェント：リクルートエージェント）

この記事を、今後のキャリア形成の参考にしていただければ幸いです。