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年収1,200万円の企業・職種|手取り、生活レベル、年収アップのコツ

年収1,200万円というと、一般的に「お金持ち」のイメージです。

国税庁の「民間給与実態統計調査結果」によれば、年収1,000万円〜1,500万円の割合は全体の3.4%とかなり低いです。

その全体の3.4%の人たちがどんな業界、どんな職種で働いているのか、気になったことはありませんか?

今回は、年収図鑑のデータをベースに、業界別、職種別、年代別に平均年収1,200万円の企業をご紹介します。年収1,200万円の手取りや生活レベルも解説するので、キャリアプランの目安として参考にしてみてください。

    業界別 平均年収1,200万円の企業

    まずは業界別に、平均年収1,200万円の企業を見ていきましょう。年収図鑑に登録されているデータをもとに、業界別に年収1,200万円前後の企業を一覧表にしました。

    業界 社名 平均年収
    IT・メディア オープンテキスト株式会社 1,278万円
    エネルギー 三井海洋開発株式会社 1,173万円
    医薬・バイオ インテュイティブサージカル合同会社 1,215万円
    金融 三菱UFJ証券ホールディングス株式会社 1,264万円
    食品メーカー サントリーウエルネス株式会社 1,266万円
    中間流通・商社 住友商事株式会社 1,199万円
    電気・機械メーカー インテル株式会社 1,277万円
    不動産 日本GLP株式会社 1,194万円
    法人向けサービス ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッド 1,295万円

    (参照:年収図鑑 ※2022年6月28日時点の情報)

    年収図鑑で業界別の平均年収をチェックする

    職種別 平均年収1,200万円の企業

    次に、平均年収が1,200万円前後の企業を職種別に見ていきましょう。年収図鑑に登録されているデータをもとに、業界別に年収1,200万円前後の企業を一覧表にしました。

    職種 企業 平均年収
    営業 レッドハット株式会社 1,266万円
    マーケティング 東京海上ホールディングス株式会社 1,266万円
    コンサルタント ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッド 1,288万円
    プロジェクトマネージャー ジブラルタ生命保険株式会社 1,288万円
    ディレクター・プランナー エーザイ株式会社 1,264万円
    事業開発 田辺三菱製薬株式会社 1,297万円
    経営企画 株式会社日本M&Aセンター 1,253万円
    接客・顧客サポート 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 1,190万円
    エンジニア スマートニュース株式会社 1,297万円
    情報システム 日本テレビ放送網株式会社 1,234万円
    生産・品質管理 アクセンチュア株式会社 1,212万円
    デザイナー アマゾンジャパン合同会社 1,201万円
    編集者 株式会社小学館 1,281万円
    人事・総務 住友商事株式会社 1,281万円
    財務・経理 ソフトバンクグループ株式会社 1,213万円
    法務・内部監査 東京海上日動火災保険株式会社 1,286万円

    (参照:年収図鑑 ※2022年6月28日時点の情報)

    年収図鑑で職種別の平均年収をチェックする

    年代別 平均年収1,200万円の企業

    年収レンジは、年代によって異なります。年齢があがるごとに勤続年数や経験、スキルが増していき、昇給・昇進したり役職に就いたりすることによって年収が上がるケースが多いです。

    この章では、年収図鑑に登録されているデータをもとに、平均年収が1,200万円前後の企業を各年代ごとに一覧表にしました。

    年代 企業 平均年収
    20代 ゴールドマン・サックス証券株式会社 1,150万円
    30代 フロンティア・マネジメント株式会社 1,294万円
    40代 HEROZ株式会社 1,298万円
    50代 株式会社朝日新聞社 1,297万円

    (参照:年収図鑑 ※2022年6月28日時点の情報)

    年収図鑑で年代別の平均年収をチェックする

    年収1,200万円の手取り

    年収額が1,200万円だったとしても、そこから各種保険や税金が天引きされた額が「手取り」となります。「税金・保険料シミュレーション」で、年収ごとの手取り額を計算できます。

    年収1,200万円の場合、手取り額は以下のようになります。

    所得税 1,259,800円(104,983円/月)
    住民税 834,300円(69,525円/月)
    厚生年金 713,700円(59,475円/月)
    健康保険 576,828円(48,069円/月)
    手取り収入 8,579,372円(714,947円/月)

    (引用:税金・保険料シミュレーション ※2022年6月28日時点の情報)

    上記の結果を見ると、年収が1,200万円の場合、手取りは850万円程度、月々の手取りは70万円程度であることがわかります。

    年収1,200万円の生活レベル

    年間手取り850万円程度、月々の手取りが70万円程度の場合、生活レベルはどのようになるのでしょうか。

    単身世帯であるという前提で、月々にかかる生活費の目安を解説します。

    家賃

    一般的に、家賃は収入の3分の1程度におさえるのがよいとされています。

    月の手取りが約70万円であれば、20万円程度を家賃に充てられます。都内タワーマンションの場合、エリアにもよりますが家賃相場は月20万円程度なので、年収が1,200万円あればタワーマンション暮らしも視野に入れられると考えてよいでしょう。

    食費・水道光熱費

    総務省による「家計調査」では、34歳以下の単身世帯の場合、2021年の食費平均は以下のように発表されています。 

    男性 女性 全体
    食費平均 39,821円 29,405円 35,418円

    (参照:『家計調査』「e-Stat 統計で見る日本」

    上の表はあくまで平均です。外食が多ければ、食費はこれよりも高くなります。

    一般的には、食費は月々の収入の15%までにおさえるのがよいとされています。年収1,200万円(月々の手取り約70万円)であれば、月々の食費に10万円程度まで充ててもよいという計算です。

    また、総務省による「家計調査」では、2021年の単身世帯における水道光熱費平均は11,383万円でした。

    娯楽費

    娯楽費は、趣味やレジャー、交友関係などにかかる費用です。一般的には、月収の20%程度が理想と言われています。

    年収1,200万円(月々の手取り約70万円)であれば、月14万円程度を娯楽費に充てられるという計算になります。

    貯金・その他

    上記で解説した生活費を一覧表にまとめると、以下のようになります。

    <年収1,200万円、単身世帯の場合>

    月手取り 70万円
    家賃 20万円
    食費 10万円
    水道光熱費 1万1千円
    娯楽費 14万円
    貯金・その他 24万9千円

     

    あくまで目安ではありますが、25万円前後を貯金やその他の費用に充てられるという計算になります。

    生活スタイルや居住地域にもよりますが、年収が1,200万円あればかなり余裕のある生活ができると言えるでしょう。

    年収1,200万円を目指すには

    では、年収1,200万円を目指すにはどのようにすればいいのでしょうか。

    年収1,200万円を達成する方法としては、主に以下のような方法があります。

    • 転職
    • 昇進
    • 勤続年数

    1つずつ解説します。

    平均年収の高い業種、企業に転職する

    年収1,200万円を目指す方法として、メジャーなものが「転職」です。

    平均年収が特に高い業界に転職すれば、年収1,200万円も視野に入れられるでしょう。

    転職サービスdodaのデータでは、平均年収が高い業種TOP3は以下のようになります。

    業種 平均年収
    金融 455万円
    メーカー 455万円
    総合商社 434万円

    (参照:平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】

    上記3つの業種のなかでも特に平均年収の高い企業を、「年収図鑑」のデータよりピックアップしました。

    業種 企業名 平均年収
    金融 ドイツ証券株式会社 1,762万円
    メーカー サントリーウエルネス株式会社(食品メーカー) 1,266万円
    総合商社 三井物産株式会社 1,419万円

    (参照:年収図鑑 ※2022年6月28日時点の情報)

    転職で高年収を狙うのであれば、年収の高い業界や企業についてリサーチすることが欠かせません。年収図鑑をはじめ各種データをチェックしてみましょう。

    また、リーダーやマネージャーなど、現職よりも高いポジションで転職すると年収アップの可能性が高まります。

    年収の高い企業や現職よりも高いポジションに転職するために、綿密なリサーチと選考対策が必要になります。また、条件の良い求人を探すことも欠かせません。

    1人だけで転職活動を行うよりも、プロの意見を取り入れてみることをおすすめします。

    転職エージェントに登録すれば、非公開求人を紹介してくれる場合もあるので、条件の良い求人に出会える確率が高くなります。書類作成のアドバイスや面接対策もしてもらえる場合があるので、より効果的に面接官にアピールできるようになるでしょう。

    <おすすめの転職エージェント>

    転職エージェントを利用する際は、複数エージェントに登録して併用するのがおすすめです。求人選択の幅が広がりますし、複数の意見を多角的に取り入れられるというメリットがあります。

    現職での昇進、昇給を目指す

    転職する以外に年収をアップさせるには、現職でスキルアップして昇進、昇給するという方法があります。

    給与制度にもよりますが、営業職などでインセンティブ制を設けている企業であれば、成績に応じて給与やボーナスがアップします。リーダーやマネージャークラスや役員クラスに昇進すれば、役職手当が支給され年収がアップする場合があります。

    また、勤続年数に応じて年収がアップするケースもあります。2019年発表の公益財団法人日本生産性本部による「第 16 回 日本的雇用・人事の変容に関する調査」では、以下のよう案結果が出ています。

    <2018年時点>

    年齢・勤続給を導入してる企業

    • 管理職層:26.7%
    • 非管理職層:47.1%

    同調査によれば、年齢・勤続給の割合は減少傾向にあるものの、一定数の企業で導入されていることがわかります。

    転職を検討するにせよ、現職でキャリアアップするにせよ、いちど現職の給与制度や評価制度についてよく確認してみてください。

    まとめ

    年収1,200万円の業界、職種、生活レベルについて解説しました。年収1,200万円あれば、家賃20万円程度のタワーマンションに住める可能性も出てきます。余裕のある生活に憧れる人もいるでしょう。

    年収を上げるためには、現職よりも条件の良い企業や、高いポジションで転職するという選択肢があります。綿密にリサーチして、選考の対策を行いましょう。転職エージェントに登録し、キャリアについて相談したり求人を紹介してもらうのもおすすめです。

    おすすめの転職エージェント:リクルートエージェント

     

    今後のキャリアプランの参考になれば幸いです。

    Aki

    IT業界を渡り歩き、SaaS製品の営業とカスタマーサクセスを担当。現在ではライターとして、ビジネス・キャリア系を中心に記事を執筆しています。

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