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年収500万円の割合、手取り、生活レベルは?年代別の昇進・昇給のコツも解説!

自分のキャリアの中で、「年収500万円」を目標に掲げている人は多いのではないでしょうか。

「年収1,000万円や2,000万円は無理でも、年収500万円なら到達できそう…」と思いますよね。

今回は、どんな人が年収500万円稼げるのかを解説します。

  • 年収500万円もらっている人の割合
  • 年収500万円の生活レベル
  • 年収500万円を目指す方法

これらについて解説しているので、ぜひ今後のキャリアプランの参考にしてみてください。

    【男女別・年齢別】年収500万円もらっている人の割合は?

    実際に年収500万円もらっている人は、どれくらいいるのでしょうか。

    厚生労働省の調査をもとに、男女別・年齢別に年収500万円の人の割合を一覧表にしました。

    <男性の場合>

    20代 30代 40代 50代 60代 70代
    割合 0.5% 5.6% 16.4% 23.7% 6.3% 1.3%

    <女性の場合>

    20代 30代 40代 50代 60代 70代
    割合 0.2% 1.6% 4% 5.5% 2.5% 2.1%

    (厚生労働省 「令和元年賃金構造基本統計調査 賃金の分布」 より算出)

    年収500万円の手取り額・生活レベルは?

    年収500万円あれば、月にどれくらいお金が使えるのでしょうか。

    年収500万円の月の手取りと、生活レベルについて解説します。

    年収500万円の手取り額(月)

    年収500万円の場合、月の手取り額はどれくらいになるでしょうか。

    税金・保険料シミュレーションで計算してみました。

    金額
    手取り額(年間) 約390万円
    手取り額(月) 約32万5千円

    (配偶者、扶養家族なしの場合。税金・保険料シミュレーションより算出)

    年収500万円の場合は、月の手取りが約32万円程度になるということがわかります。

    年収500万円の生活レベル

    年収500万円あれば、どのような生活が送れるでしょうか。

    一人暮らしの場合の、年収500万円の生活レベルについて試算してみました。

    家賃・光熱費

    一般的に、家賃は月収の3分の1までと言われています。

    月収32万円の場合は、月10万円程度が家賃として使えるでしょう。

    月10万円といえば、東京都内であれば、ワンルームや1K、1LDKが借りられるほどの金額です。

    住む地区にもよりますが、一人暮らしには困らない程度の部屋が借りられるでしょう。

    光熱費は、一人暮らしの場合は月1万円程度が相場です。

    項目 金額(目安)
    家賃 10万円まで
    光熱費 1万円前後
    残り 21万円

    食費

    食費は、自炊をするか外食をメインにするかでかなり変動します。自炊をメインにすれば食費は2万円程度に抑えることも可能です。外食が多ければ、5〜10万円かかる人もいるでしょう。

    自炊をメインにした場合と外食をメインにした場合の、1ヶ月の食費をシミュレーションしてみましょう。

    • 自炊がメインの場合:一食300円程度×1日3食×30日=27,000円/月
    • 外食がメインの場合:一食1,000円程度×1日3食×30日=90,000円/月

    実際には、自炊の日もあれば外食の日もあるでしょう。多めに見積もって、月5万円程度が妥当かと思われます。

    項目 金額(目安)
    家賃 10万円まで
    光熱費 1万円前後
    食費 5万円程度
    残り 16万円

    娯楽・貯金・その他

    月の手取り32万円から家賃・光熱費・食費などを引くと16万円ほど残ります。

    残ったお金を、娯楽や貯蓄、自己投資などにあてられます。

    <趣味・娯楽>

    • スポーツジム
    • 旅行
    • ショッピング
    • 飲み会
    • スポーツ観戦 など

    <自己投資>

    • セミナー・勉強会参加
    • 書籍購入
    • スクールに通う など

    趣味や自己投資で人脈を広げたり、スキルや知識を身につけたりできれば、今後の役に立つでしょう。

    年収500万円が目指せる職種は?

    「今の仕事では、とうてい年収500万円に到達できない…」そう思っている人もいるでしょう。

    年収500万円を目指せる職種を紹介するので、今後のキャリアプラン形成の参考にしてみてください。

    【男性】年収500万円が目指せる職種

    dodaの調査をもとに、男性の平均年収が500万円を超えている職種をピックアップし、一覧表にしました。

    職種(大分類) 詳細 平均年収
    専門職 コンサルタント、会計士 など 500万円〜700万円
    企画/管理系 内部監査、知的財産、経営企画、法務、財務、人事、経理、総務、商品企画、マーケティング など 500万円〜700万円
    技術系(電気/電子/機械) プロジェクトマネジメント、セールスエンジニア など 500万円〜600万円
    技術系(IT/通信) プロジェクトマネジャー、プリセールス、ITコンサルタント など 500万円〜600万円
    営業 MR、リース、IT、電機メーカー など 500万円〜700万円
    技術系(建築/土木) 技術開発、設計(プラント)、不動産企画 500万円台
    金融系専門職  投資銀行業務、ファンドマネジャー など 500万円〜900万円
    技術系(メディカル/化学/食品) 臨床開発、薬剤師、研究開発 など 500万円〜600万円
    クリエイティブ系 プロダクトデザイナー(工業デザイナー)、クリエイティブディレクター 500万円台
    販売/サービス系 マーチャンダイザー 500万円台

    (参照:doda 「平均年収ランキング」)

    年収図鑑では、各企業の男性の平均年収をチェックできます。

    転職の情報収集に役立ててみてください。

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    【女性】年収500万円が目指せる職種

    dodaの調査をもとに、女性の平均年収が500万円を超えている職種をピックアップし、一覧表にしました。

    職種(大分類) 詳細 平均年収
    専門職 コンサルタント、会計士 500万円〜600万円
    企画/管理系 内部監査、知的財産、内部統制 500万円台
    技術系(電気/電子/機械) プロジェクトマネジメント 500万円台
    技術系(IT/通信) プロジェクトマネジャー、プリセールス 500万円台
    営業 MR、投信/投資顧問 500万円台
    金融系専門職  投資銀行業務、ファンドマネジャー 600万円台

    (参照:doda 「平均年収ランキング」)

    年収図鑑では、各企業の女性の平均年収をチェックできます。

    転職の情報収集に役立ててみてください。

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    年収500万円を目指すためにできることは?

    年収500万円を目指すためには、具体的にどのようなことができるでしょうか。

    年代ごとに、身につけるべきスキルやキャリア形成の方向性が異なります。

    20代〜40代までの年代別に、年収500万円を目指すために実践したいことを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

    20代の場合

    20代の場合は、まだ社会人経験が浅いものの、さまざまな経験やスキルを身につけられる可能性があります。

    キャリアアップに役立つ、以下のような経験やスキルを身につけていけば、社会人年数が増えるにつれ稼げる可能性は高くなっていくでしょう。

    • 業務上の成績や実績をあげる
    • リーダー経験、チームを率いた経験
    • 後輩、新人の指導経験
    • 業務、業界に関する専門知識
    • 語学力
    • 資格

    自分の仕事で成果や実績を残すのも重要ですが、チームを率いた経験や、新人を指導した経験も評価されやすいです。リーダーやマネージャーへの昇進も視野に入れられるでしょう。

    専門知識や語学力、資格を身につけておけば、戦力として評価される人材になれます。

    キャリア設計をする際には、期限を決めておくとプランニングしやすくなります。

    「30歳までに年収500万円」など目標を立てておき、逆算してプランを立て、スキルを身につけていくのがおすすめです。

    現職で昇進・昇給してもどうしても年収500万円に届きそうになければ、転職を考えるのも1つの方法です。

    ただし20代のうちに転職しすぎると今後のキャリアに影響が出る可能性もありますので、慎重に検討しましょう。転職エージェントに登録して、今後のキャリアについて相談するのもおすすめです。(おすすめの転職エージェント:リクルートエージェント

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    30代の場合

    30代は、社会人の経験年数も増えてきて、リーダーやマネージャーを目指せるようになる年齢です。

    以下のスキルや経験を身につけていれば、昇進・昇給の可能性が高まり、年収500万円も視野に入れられます。

    • マネジメントスキル
    • 上流工程に携われるだけのスキル(または、携わった経験)
    • 目標達成のための戦略を立て、実行するスキル
    • 会社への貢献度
    • 経営戦略の知識

    また、30代になったのを機に転職を検討する人もいます。未経験の分野に挑戦したいのであれば、転職は早い方がいいでしょう。スキルや経験の棚卸、会社研究・業界研究をしっかり行った上で転職を検討することをおすすめします。

    転職活動をするなら、転職エージェントを利用するのがおすすめです。書類の添削や面接対策といった支援や、応募先企業との日程調整、年収の交渉なども行ってくれるので、効率良く転職活動ができます。(おすすめの転職エージェント:リクルートエージェント

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    40代の場合

    40代は、役員や管理職などのポジションを目指せるようになる年齢です。

    役員や管理職になると給料が上がり、年収500万円も視野に入れられます。厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」では、部長クラスの役職の平均年収は約577万円という結果が出ています。

    どうしても現職で昇進・昇給できなさそうであれば、転職を考えるのも1つの方法です。業界や会社を変えれば、年収が高くなる可能性もあります。

    スタートアップやベンチャーが管理職を積極採用している場合もあるので、求人を探してみるのもおすすめです。

    40代での転職を成功させるには、自分の市場価値の把握や業界分析が欠かせません。また、非公開求人を紹介してもらえれば、優良求人に出会える可能性が高まります。

    40代の転職を成功させるためにも、転職エージェントを活用することをおすすめします。(おすすめの転職エージェント:リクルートエージェント

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    副業・起業する

    「現職のままで年収を上げたい」、「他にやってみたいことがある」といった場合は、副業や起業も選択肢の1つです。

    副業すれば本業以外に収入が入るので、年収が高くなります。ただし本業との両立が条件なので、無理せず始められる副業を選ぶのがおすすめです。

    自分のスキルや経験、人脈を活かして起業するという方法もあります。うまく軌道に乗れば、現職より大幅に年収アップする可能性もあります。

    ただしリスクはつきものなので、十分に情報収集を行い、綿密に戦略を立てた上で慎重に検討することをおすすめします。

    まとめ

    年収500万円の人の割合や生活レベル、職種、年収アップの方法を解説しました。

    年収500万円は月の手取りが32万円程度です。家賃は10万円程度で、光熱費や食費を抜いても16万程度残るので、趣味や自己投資にあてられます。

    年収500万円を目指すためには、年代ごとに戦略を立てる必要があります。

    • 20代:稼げるスキルや経験を身につける
    • 30代:リーダー、マネージャー職を目指す。転職する
    • 40代:管理職や役員を目指す

    ぜひこの記事を参考に、今後のキャリアプランを作成してみてください。

    Aki

    IT業界を渡り歩き、SaaS製品の営業とカスタマーサクセスを担当。現在ではライターとして、ビジネス・キャリア系を中心に記事を執筆しています。

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